日本人戦犯裁判とフランス
¥ 2,860 税込
- 商品コード
- 1922903
関連カテゴリ
実店舗在庫
読込中...
裁く権限はどこにあるのか――
日仏の奇妙な「共存」の果てに、戦後の裁きは行われた。
日仏越の最新の資料を用いて、忘却された戦犯裁判の実態と、そこに表れる植民地主義の根深さに迫る。
東京裁判とBC級裁判では、「戦勝国」かつ「被害者」である連合国が、日本人による戦争犯罪の審議を行った。そのうちの一国がフランスであったが、第二次世界大戦下にドイツ占領下に置かれたフランスは、インドシナで駐留する日本と協力関係を築いていた。このような状況にあったフランスが、日本人戦犯裁判にどう関与していたのかほとんど知られていない。
本書では日仏共存した仏領インドシナ時代から、サイゴン裁判、東京裁判に至るまでの過程を克明に再現し、「未完の脱植民地化」を明らかにする。
[目次]
はじめに――日本人戦犯裁判を読み直す
第一章 第二次世界大戦期のインドシナ――日本とフランスの「共存」
第二章 戦後インドシナをめぐる混乱と「清算」
第三章 サイゴン裁判で何が裁かれたのか
第四章 東京裁判というアリーナ――連合国と法律家たちの思惑
おわりに――植民地主義の根深さ
注
年表
参考文献
あとがき
索引