構造的差別のリアリティ
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社会から教わり 社会と出会いなおす
日常のほころびに 問いを抱え、
夜がな夜っぴて 歩きつづける、
そんな〈人びとの社会学〉が、身近にある。
〈構造的差別〉とは、差別する側とされる側がおかれた社会的な関係性の複雑な布置連関によって生み出される、いわば「意図せざる差別」のことである。「人が差別をするのではなく、人の置かれた社会的立場性が差別をなさしめる」のだ。一見「差別」とは呼ばれないかもしれないけれどもやはり「差別」だと言ってよい、そんな「間隙」のリアリティを描く。
[目次]
序 章 〈構造的差別〉との〈対話〉へ
第1章 ジモトとレペゼン
――抑圧されている人びとの世界の記述をめぐって――
第2章「その場におるだけでええ」権利のために
――市民生活における外国人監視の論理に抗して――
第3章 なにもしないことをする
――身体障害者の介助現場における「待つこと」のリアリティ
第4章 異端の対話、埒外の都市
――野宿状態を経験したある女性にとっての「住まうこと」
第5章 当事者による体験型社会学はいかにして可能か
――生きづらさを〈対話〉する社会学・試論――
第6章 部落差別の「新たな形態」としての自治活動問題と住民交流問題
――〈構造的差別〉の観点から――
第7章『人間の解放』をめざす人びと