感情をめぐる法哲学と法思想
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◆果たして、法と感情の関係をめぐる新たな解釈を示すことは可能なのか――。法・法学にとって感情は望ましくないもの、有害でさえあるものとの理解が存在する中、わが国気鋭の法哲学者が、法理論、思想源流、思想展開の3つの視覚をとおして法と感情との関わり合い、あり方を問う◆
序 章 法と感情のあいだ──問題の所在〔菅原寧格〕
第Ⅰ部 「法と感情」をめぐる法理論
第一章 「法と感情」研究に関する覚え書き〔橋本祐子〕
第二章 裁判を支える感情〔椎名智彦〕
第三章 〝的はずれな妬み〟による差別・憎悪
──と、切り捨てて済まない問題として〔吉岡剛彦〕
第四章 羨望と分配的正義についての序論的考察〔福原明雄〕
第Ⅱ部 「法と感情」をめぐる思想源流
第五章 法律は感情を欠く知性である
──アリストテレス『政治学』第三巻第十六章における「怒り」を素材にして
〔松島裕一〕
第六章 法哲学における道徳感情論の意義
──スコットランド啓蒙思想からのリーガルマインド批判〔中村隆文〕
第七章 スミスにおける「感情」と「正義」〔太子堂正称〕
第八章 J・S・ミルと〈感情〉〔村林聖子〕
第Ⅲ部 「法と感情」をめぐる思想展開
第九章 カントにおける法と感情──尊敬の感情と人間性の権利〔城下健太郎〕
第一〇章 自由法論と法感情〔菊池亨輔〕
第一一章 「法感情」論がもたらす視点〔菅原寧格〕
第一二章 アーレントにおける法と感情──憤りについて〔長谷川陽子〕
あとがき