増補 「児童虐待」へのまなざし
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90年代以降、様々な支援・対策が打ち出され、対応を求められてきた「児童虐待」。統計上の増加が意味するのは、都市の病理か、心の病か、それとも――。「虐待」に対する人々のまなざし、そしてその変遷から読み解く。部活動・いじめほか学校問題の研究・発信で知られる著者の初著作を、増補のうえ待望の文庫化。
[目次]
はじめに
序 章 「児童虐待」の発見
第1章 「虐待」は都市で起こる
――児童相談所における虐待相談対応件数の分析
第2章 「虐待」は増加する
――攻撃・放置減少時代における増加説の台頭とその陥穽
第3章 誰が「虐待」を定義するのか
――援助活動における「虐待」適用の回避戦略
第4章 「虐待」の家族を生きる――まなざしが生み出す精神的傷害
終 章
おわりに
補 章 子ども受難の時代 ――家庭と学校を貫く分析

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