変わるふるさと納税の価値

変わるふるさと納税の価値

¥ 1,045 税込

商品コード
1941776
著者
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出版社
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ISBN
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発行日
2025/10/14

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寄付者へのポイント付与終了、返礼品競争の過熱化、都市部からの税金流出、集めすぎて使われない寄付金、etc.1兆円市場に成長したふるさと納税。制度の持続可能性が問われている今、健全な発展のためにどうあるべきか?

2025年10月より、寄付者に対してポイント等を付与するポータルサイト経由の寄付募集が禁止された。

これは、民間事業者であるポータルサイト運営企業の動きを実質的に規制する制度改正であり、背景にはポイント付与をめぐる競争の過熱に対する問題意識から、ふるさと納税制度の適正な運用を確保することが目的であった。

この発表を受けて、メディアや世論からはさまざまな反応が寄せられた。
「制度を本来の姿に戻す前向きな改革」と評価する声がある一方、
「ポイントがなくなるのはショック」
「損をしたような気分になる」といった寄付者の声も……。

制度開始からまもなく20年。制度の成熟は、多面的な価値を生む一方で、新たな課題も浮かび上がらせている。

自治体において寄付額の獲得競争が激化するなかで、返礼品ラインアップの充実化や広告・PR合戦が過熱し、「寄付」であるはずの行為に強く市場原理が働くようになり、制度本来の趣旨との乖離も生まれている。
都市部からの住民税流出や、返礼品をめぐる不正事案といった問題も、制度の持続可能性に対する問いを投げかけている。

本書は、この制度の価値をさまざまな視点からあぶり出し、捉え直すこと。
単なる制度論を超え、「日本の地域や文化はどうあるべきで、それをどのようにみんなで作っていくのか」を議論する場とする1冊である。