犯罪者が人生を物語ることの意味
¥ 2,970 税込
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犯罪者・非行少年が人生を物語る言葉、態度、プロセスなどすべてに意味がある。犯罪臨床の様々な場面において、犯罪者・非行少年に自分の過去を振り返らせ、語らせている。本書は、更生支援に携わる臨床家と研究者の双方の視点から、その目的や意義、効果などを整理し、アセスメントおよび立ち直り支援において、犯罪者・非行少年に人生を物語らせることの必要性について考察する。
犯罪臨床の中で見出された経験知と、心理学・犯罪学において長年蓄積された学術的知見の融合・発展を試みた本書には、エビデンスが重視される司法・犯罪領域の現場で生育歴を扱う意味や、より効果的な立ち直り支援方法について考えるためのヒントが散りばめられている。
[目次]
はじめに
第Ⅰ部 過去の振り返りと語りに関する研究
第1章 心理療法における過去の振り返りと語り
第2章 過去の振り返りと語りに関する心理学研究
第3章 記憶とトラウマ
第4章 記憶研究から見た非行少年・犯罪者の「自分語り」の意味
第5章 犯罪者の人生語りに関する理論「犯罪からの離脱」の学際的考察
第Ⅱ部 臨床家から見た犯罪者の人生語り
第6章 私の「調査・鑑別」物語:処遇調査をいかに治療的なものにしうるか
第7章 自分史と心の余白
第8章 性犯罪者が「自分史」として自己を物語ることの意味
:「自分でないもの」が,大切な私の一部になるまで
第Ⅲ部 犯罪心理臨床の現場と心理学研究とのコラボレーション
第9章 臨床と研究によって見えてきた人生語りの意味
第10章 臨床と研究によって見えてきた立ち直りのヒント
おわりに