私擬憲法の研究
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明治憲法発布以前に民間等で作成された憲法案、いわゆる私擬憲法の中で、とりわけ民主的なものとして知られているのが、日本憲法見込案、日本国国憲案(東洋大日本国国憲案)及び五日市憲法草案である。本書は、この三つ憲法案にいける防衛構想と人権保障を平和学の観点から批判的に考察したものである。この三つの憲法案は、いずれも日本国憲法に匹敵する民主的・平和的なものであるといわれているが、しかしその実体は植民地や侵略戦争を容認し(日本国国憲案)、女性や障がい者、貧困者等を政治や人権保障の対象から除外しようとする(五日市憲法草案)ものであり、時代が時代とはいえ、とても民主的な憲法案とはいえないであろう。従来、これらの私擬憲法に対して与えられてきた異常なほど高い評価は、今日、抜本的に改められてしかるべきであると思われる。

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