江戸の刑事司法
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江戸時代の法的思考を解き明かす、ヴァーチャル御白洲ここに開廷!
奉公先の主人の妻「かめ」から恋文を渡された下男の新助、困惑して返したら、「かめ」は傷心の余り自害してしまった……。このとき、新助の罪は?
物の怪に取り憑かれた様子の伝七は、ある日怪しげなことを口走った挙句、兄の定吉に指図して母を殺させてしまう……。彼らに責任能力はあるといえるのか?
「野蛮で乱暴な江戸の御裁き」というイメージの一方で、江戸幕府の役人たちは、法に照らし、先例を検討し、あれこれ悩んで科すべき刑罰を決定していた。この際の議論を記録した「御仕置例類集」から五つの事件を題材に、江戸時代の法的思考を解き明かす。
[目次]
第一章 盗みと火附――甚吉一件
コラム 江戸幕府の裁判――主な担当役所と手続
第二章 叶わぬ恋と艶書の果てに――新助と「かめ」一件
コラム 江戸幕府の成文法典――公事方御定書
第三章 処罰か福祉か――寄場人足・安五郎一件
コラム 江戸幕府の刑罰体系
第四章 「物の怪」と責任能力――定吉・伝七兄弟一件
コラム 御仕置例類集―江戸幕府の裁判記録
第五章 女による犯罪――「いよ」一件
コラム 法制度に見る江戸時代の女性
あとがき――「ヴァーチャル御白州」顛末とその後

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