「殺された側」から「殺した側」へ、こころを伝えるということ
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2023年12月1日、「刑の執行段階等における被害者等の心情等の聴取・伝達制度」が始まった。これは受刑中の加害者に、刑務所や少年院を介して被害者や遺族の心情=こころを伝えることができる制度である。「殺された側」から「殺した側」へ、「殺した側」から「殺された側」へ、文書による交通を法律が担保するのだ。被害当事者や被害者遺族はどんな絶望感を背負って「事件後」を生きてこざるを得なかったのか。被害者側の「こころ」も、そして応答した加害者側の「こころ」もディテールは社会には公にならないだろう。本書はそれらを徹底取材して記録し、明らかにしたものである。被害者側の「こころ」は届くのか。両者の「こころ」が交差するときに起きた事象を丹念に追った。
[目次]
第一章 妻と娘を奪われた父親が怒りを加害者と社会に伝える
第二章 更生への願いを加害者に伝える
第三章 21歳の娘を殺された母親が加害少年に伝える
第四章 新制度の2人の「キーマン」が社会に伝える
第五章 娘と妻を奪われた遺族が加害者に伝える
第六章 小学生の息子をメッタ刺しにされた父親が加害者に伝える
第七章 マカオで一人娘を殺された母親が加害者に伝える
第八章 危険ドラッグを使用したドライバーが運転するクルマに撥ねられて死んだ少女の両親が怒りを加害者に伝える
第九章 交通犯罪で人生を狂わされた遺族がこころを加害者と社会に伝える
第十章 加害者が何をやったのかを、矯正に関わる人々に被害者の父親が伝える
第十一章 性被害で壊されたこころを社会に伝える
第十二章 元オウム真理教・平田信と「ある約束」を交わした遺族が社会に伝える

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