葬式坊主なむなむ日記
¥ 1,540 税込
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私は東北地方某県に存する東法院の住職だ。東法院は今から250年ほど前、江戸時代中期に創建された寺院で、先代住職から代替わりしてすでに20年以上が経ち、私は還暦をすぎた。
このように自己紹介をすれば、たいそうな宗教家のように思う人がいるかもしれないが、現在の私は〝派遣僧侶〟としてどうにか暮らしを立てている。
派遣の依頼を受け、現地に赴き、布施を受け取り、導師を務め、経をあげる。後日、受け取った布施の中から、依頼元の派遣会社に手数料を振り込む。
これが私の日常であり、本書は〝派遣僧侶〟という一般の方には耳慣れないであろう職業に就いている私の体験を赤裸々につづったものである。
本書では、派遣僧侶業界にとどまらず、仏教界や宗門の内情にも触れながら、奇妙でおかしなこの世界の全貌を明らかにしたい。
[目次]
まえがき――〝食えない僧侶〟の行き着く先は?
第1章 本日も派遣で葬儀にまいります
某月某日 紹介手数料:派遣僧侶の日常
某月某日 オプションサービス:最安値プラン
某月某日 気持ちさえあれば:僧侶不要論 ほか
第2章 僧侶になる方法
某月某日 山に行くか?:入山のきっかけ
某月某日 ここに来た理由:同部屋の仲間たち
某月某日 修行道場24時:「おはよう」から「おやすみ」まで ほか
第3章 派遣僧侶、始めました
某月某日 就職活動:結婚と離婚
某月某日 首切り役:針の筵に座る
某月某日 気晴らし:師匠と兄弟子 ほか
第4章 業界の有象無象
某月某日 僧籍剥奪:「檀家って、今どのくらいですか?」
某月某日 獲得ポイント:僧侶派遣会社からの指令
某月某日 飛び込み営業:悼むセールスマン ほか
あとがき――葬式坊主の決意

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