因果関係と客観的帰属
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正犯・共犯、故意犯・過失犯、作為犯・不作為犯といったあらゆる不法類型は、客観的構成要件(ドイツでは客観的帰属と呼ぶ)という犯罪の最外枠に収まる必要がある。「行為と結果との間には因果関係が必要である」というしばしば主張される命題は、実はこの最外枠を定式化したものである。
したがって因果関係や結果の内容は、それだけを独立に取り出して自己目的的に検討されるべきではなく、あくまでこの命題がすべての犯罪の最外枠を構成する根拠を探求し、それに沿うようなかたちで解釈されなければならないのである。
本書では、結果回避可能性や相当因果関係といった伝統的なアポリアについて、それらが要求される根拠にまで立ち返ることで、確固とした回答を与える。
(出版社情報)