恐怖と不安の社会学
¥ 1,430 税込
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グローバル化=個人化社会とは別名、非コミュニティ社会である。人々はそこで、自由に自己をデザインできる。ある意味ではそれは、人々が長年夢見てきたことである。しかし「自己をデザインする夢」は、夢から醒めれば悪夢も同然である。本書『恐怖と不安の社会学』が描いたのは、そういう悪夢の世界である。冷徹に見ればグローバル化=個人化の潮流は、今後もそう簡単に収まりそうもない。ポオの「メエルシュトレエムに呑まれて」の主人公の漁師は樽に身を預けることで、その窮地を何とか逃れる。グローバル化=個人化の潮流のなかでわたしたちは、その樽にあたるものが何であるかを日々問われている。(「おわりに」より)
(出版社HP抜粋)