刑事司法と精神医学
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触法精神障害者にどのように対応するかをめぐって、精神医学は包摂と排除という両極の間を揺れてきました。精神医療環境が欧米と大きく異なる日本において、精神医学の刑事司法への関わりは限られていましたが、2005年の医療観察法の施行から新たな司法精神医療の創設が求められるようになりました。また2009年から始まった裁判員裁判制度によって、鑑定や法廷証言の在り方など刑事裁判の場で精神医学に求められる役割も変更を迫られました。
触法精神障害者を置き去りにすることなく、地域ケアやノーマライゼーションという医療理念にもとづく精神医療改革を実現するにはいかにすべきか、これこそいまの日本の精神医学に与えられた最大の課題です。
本書は、刑事司法と精神医学の出会いと交錯の歴史を具体的事例に沿いつつかつ医学の側に軸足を置いて描き出し、我々が直面している現代的課題に対処する鍵を追求します。
(出版社情報)