税務署員うつうつ日記
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●「まえがき」より●
世間一般にとって税務署は〝警戒すべき、怖い存在〟だろう。
テレビドラマや映画に登場する国税査察官(マルサ)のように大勢で踏み込んでくる強権的集団、あるいは窓口で融通の利かない対応に終始する冷徹な役人。税務署員のイメージはたいていそんな姿に集約される。
しかし、実際に足を踏み入れてみると、そこにあったのは人間臭い営みであり、社会の縮図であった。
本書では、30年超に及ぶ税務署員人生で私が実際にこの目で見て、肌で感じた「ありのままの税務署」を描きたいと思う。
私はこれまで、滞納者と対峙する徴収部門や、企業の税務調査を行なう法人課税部門、窓口に立つ管理運営部門など、税務署内のさまざまな現場を渡り歩いてきた。現役だから語れる現場の空気、日々の業務の手触り、そして感情がある。
正体を秘すことで、署長の顔色も、上司である統括官の評価もきれいさっぱり忘れて、遠慮忖度なく綴りたい。
[目次]
まえがき――税務署嫌い
第1章 税務署員、冷や汗の日々
某月某日 税務署員のある一日:難しい世の中
某月某日 歩くQ&A:税金の質問、やめてください
某月某日 納税者が悪い?税務署が悪い?:クレーム処理 ほか
第2章 税務調査の内幕
某月某日「公務員」というカード:合格発表の日
某月某日 ある暴挙:面接突破の切り札
某月某日 法人、個人、資産、徴収:専門官基礎研修 ほか
第3章 うつと税務署
某月某日 瓢箪からコマ:マルサ引き継ぎ案件
某月某日 いちゃもん税理士:防戦一方
某月某日 調査官、失格:是認の山を築く ほか
第4章 やめるか、まだ続けるか
某月某日 人材不足:新人教育の苦労
某月某日 生き甲斐はクレーム:ハズレを引きませんように
某月某日 ふたりだったから:「父が亡くなりまして」 ほか
あとがき――「書く」という癒し

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