抽象的危険犯論の新展開
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「リスク社会」における抽象的危険犯は、リスク・マネジメントの一環として、社会にとって望ましくない事象を予防・制御するために、私たちの行動選択・決定を事前に規制する最も都合の良い立法手段の1つとされています。しかし、抽象的危険犯を多用することには、規制範囲を大幅に広げたり、規制時期を早めたりしかねない懸念が、たえずつきまといます。
伝統的な抽象的危険犯の理論構造を解明し、そこから獲得した解釈原理を現代型の抽象的危険犯にどの程度活かせるか、またその見直しはどの程度必要かを検討したうえで、現代型の抽象的危険犯のあるべき限定解釈論を「謙抑主義」をキーワードとして構築した注目の１冊。
（出版社情報）