ついこの間あった昔
¥ 1,650 税込
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ああ、なつかしい、なつかしい。
懐かしい昭和の生活が生き生きと写しとられた写真から林望はなにを感じ取るか。
ノスタルジアをかき立てる写真に昔を思い、現代文明につつしんで疑問を呈する。
リンボウ先生の読写真術。
【序文より】
かねて、私のもっとも愛読する本の一つに『写真で見る日本生活図引』(弘文堂刊)というものがある。これはまさにその「ついこの間あった昔」の写真を集成して、その写真の写し出したすべてのアイテムに註釈を付けるという、すこぶるユニークで、興趣のつきない名著である。
私はこれらの写真を日がな眺めながら、もう忘れかけていた過ぎし日々を、そこはかとなく、あるいは豁然として思い出した。なつかしい、しかし、もののあわれに満ちた写真であった。写真の文学ともいうべきものであった。ただ私は、これらの写真と共に、読者諸賢とそのもののあわれを共有したいと思って、ここにそこばくの小文を綴ってみたまでである。
(出版社情報)